沛C理ご質問集

- 防水テストって何なのさ?

電池交換の際、マリンスポーツにご使用される方には防水テストをお勧めしております。 その作業工程、まずはざっくり書いてみます。

1.時計の内部(文字盤を含めた機械)を抜き取り竜頭裏蓋をきちんと閉めます。
2.水槽上部に時計を吊るしゆっくりと加圧します。
3.水槽内に時計を沈め(下ろし)安定させます。
4.ゆっくりと減圧します。(※)
5.水槽上部に時計を上げて最後までゆっくり減圧します。
6.時計を出して、乾燥後機械を収めて終了。

※この時に防水性能が落ちている箇所があるとそこから先程加圧した際に入ったガスがプツプツと出てきます。もちろん内部に水が入ることはありません。

このように防水テストは丁寧な作業です。全体に安定して圧を掛けますので、実際の水流や動きによって掛かる圧とは異なります。外装に耐水加工を施すわけではありませんので、やはり防水テストの合格しても、大切な時計にはあまり無理をさせないことをお勧めします。

また、防水性能が良くとも、冬場には結露の危険性が上がります。 例えば寒い屋外からあったかい温泉に移動した時や寒いゲレンデから暖炉のあるお食事処に移動した時など、急激な温度の変化によって、時計内部が結露してしまうことがあります。湿気がおさまれば問題無い様にも思えますが、それが入水なのか結露なのか判断するのは難しいですし、出来るだけ早めに一旦機械を出しての乾燥作業をご依頼頂きますことをお勧めします。


時計・宝石・メガネ スズキ
〒271-0091 千葉県松戸市本町15-3
047-362-3716
suzuki-tokei@wind.sannet.ne.jp